2011年10月29日土曜日

Sun Circle

New Music Series in October #2: Sun Circle (Greg Davis, Zach Wallace) from Sound@Media on Vimeo.


凄まじい。
自作楽器と民族楽器で作りだす爆音トランス・ミュージック。
「サイコアコースティックのミニマリズムとサイケデリックのマキシマリズム」。

中心人物のグレッグ・デイビスは仏教に改宗していて、日本の奈良県・正福寺でのライブも行っている(観たかった!)。しかも、自身のライブの前座にはアニマル・コレクティブを起用していたり、ビーチハウスやアクロン/ファミリーのサポートメンバーも務めてたこともあるという。2007年にアクロンを脱退した元メンバーのRyan Vanderhoofは仏教への改宗が脱退の理由だったが、その年のツアーからデイビスが彼らのサポートに参加しているのは示唆的だ。

インド人宗教家マハリシ・マヘーシュ・ヨギの「トランセンデンタル・メディテーション Transcendental Meditation」(超超瞑想法)に、思想的にも音楽的にも大きな影響受けたビートルズのジョージ・ハリスンやビーチ・ボーイズのマイク・ラヴなどの歴史もあるように、欧米ミュージシャンが非西欧圏の文化に自身の音楽の可能性を見るのはよくあることだった。19世紀にインドネシアのガムランに影響を受けたドビュッシーの部屋には、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が貼ってあった。グレッグ・デイビスが立っているのは、そんな歴史の連なりの先であるように思える。

GREG DAVIS interview
このインタビューでも、グレッグ・デイビスが影響を受けた音楽に挙げているエリアーヌ・ラディーグEliane Radigueは、70年代にチベット仏教の影響受けたドローンを作っているフランス女流電子音楽家である。


2000年代以降の北米/合衆国におけるサイケデリックなインディ・ムーヴメントを裏から支えている存在なのかもしれない。

音楽の歴史は繋がってる。

▼Greg Davis - At My Window(ビーチボーイズのカバー)


rist – Morning (Eternal Travelers Remix By Greg Davis)

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